ブランディング戦略とは?個人がブランドを高める方法をわかりやすく解説

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マケズキ
WEBマーケター/アフィリエイター/ブロガー/フリーランス/ニート

なんか色々やってます。本業は月100万円ぐらい収入のあるニート。

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この記事が役に立つのはこんな人です

  • フリーランスでブランディング戦略の理解を深めたい人
  • フリーランスが実践したブランディング戦略の実例を知りたい人

どうも、マケズキです。

ブランディング戦略ってなに?ブランドを作れば有利になるのは分かるんだけど、どうすれば個人のブランドを高められるか分からない……。

って、困ってる人いませんか?

ブランドってよく耳にする言葉ですけど、実際に自分で作っていくとなると何をやったらいいかわからないですよね。

でも、4つの視点を意識すれば、簡単にブランディング戦略を理解できるようになりますよ!

 

ブランディング戦略は自らのブランドを覚えてもらうための作戦だと考えれば、理解しやすいです。

マーケティングをしていくうえでも、重要な指針となってくる部分。

マケズキ

ブランディング戦略なしでうまくいく商売なんて、ひとつもないと断言できる!

「ブランディング戦略が定まっていない=マーケティングできていない」状態で何かを売り出しても市場に埋もれて終わるでしょう。

マケズキ

恋愛アプリの「with」でメッセージ付きいいねをたくさん獲得できたのも、女性に対してのブランディング戦略がぶっ刺さったからだな

 

というわけで今回は、どうやってブランドを高めていくのか悩んでいる人のために、フリーランスマーケターとしてブランディング戦略をわかりやすく解説していきましょう!

基本的な部分を図解で嚙み砕いて説明するだけでなく、ブランディング戦略を使ったらどんな効果が出るか、ブランドの必要性が高まっている理由など、具体的な事例や手法を含めて説明していきます。

ブランディング戦略とは?【わかりやすく図解で解説】

ブランディング戦略とは

ブランディング戦略とは、自分たちが考える「ブランド」を消費者や顧客に知ってもらえるように働きかけることを意味します。

 

では、その「ブランド」とは具体的に何なのか?

それを理解するには、アメリカの経営学者であるデイビット・アーカー先生が提唱する、ブランド・アイデンティティを知る必要があるでしょう。

 

ブランドについて説明するとき、よく引用されているのがAMA(アメリカマーケティング協会)の定義。

Definition of Brand
A brand is a name, term, design, symbol or any other feature that identifies one seller’s good or service as distinct from those of other sellers.

引用元:AMA「Definitions of Marketing」

「商品やサービスを識別させ、競合他社の商品やサービスと差別化するための名称、言葉、シンボル、デザイン、あるいはそれらを組み合わせたもの」とされています。

 

ですが、それらはブランドの要素であり、それぞれの特徴(アイデンティティ)を顧客の視点に立って考えないといけません

ブランド引用1

引用元:野上眞一『マーケティング用語図鑑』新星出版社,P72

イラストを見てもらえばわかりやすいですが、ブランドが定まっていない商品やサービスほど、相手からすると何が優れているのか分からないのです。

そんな消費者や顧客の視点に立って考えられたのが、ブランド・アイデンティティ。

 

ブランド・アイデンティティを構成する個性は以下の4つ。↓

ブランドアイデンティティ

引用元:野上眞一『マーケティング用語図鑑』新星出版社,P73

  1. 製品として見たブランド
  2. 人として見たブランド
  3. シンボルとして見たブランド
  4. 組織として見たブランド

これらが揃っているほど強いブランドイメージとなり、消費者や顧客に印象深く覚えられるようになります。

そうすれば、おのずと向こうから商品やサービスを求めてくれるようになり、セールスをしなくても収益へと繋がります。

 

「あのお店は安くて手ごろ」「あのお店はちょっと高いけど美味い」と、商品やサービスごとにブランドを抱かせるのがブランディング戦略。

安さや速さが売りの牛丼屋が、高級フレンチコースのマーケティングをしても意味がありませんよね?

自身が何をブランドとして、どんなサービスを売りたいのか考え、ブランディング戦略を組み立てていくのが、マーケティングの基本です。

ブランディング戦略はどんな効果が出る?

ブランディング戦略をおこなえば、消費者や顧客にブランドイメージを持ってもらえ、ブランド・エクイティが生まれます。

いや、エクイティってなんやねん

マケズキ

エクイティは英語で「資本」、つまりブランディング戦略によって得られる利益(=効果)ってことだな!

ぶっちゃけ、ブランド・エクイティが得られないのであれば、ブランディング戦略をやる意味がありません!

 

とはいえ、利益といっても直接収益に繋がるわけではなく、無形資産として4つの要素で構成されています。

ブランドエクイティ

引用元:野上眞一『マーケティング用語図鑑』新星出版社,P75

1つ目は、ブランドを正しく認識してくれるようになる「ブランド認知」

2つ目は、他の類似商品に比べて、商品やサービスの品質が高いものとして覚えてもらえる「知覚品質」です。

マケズキ

「ポテトはマックよりモス!」とか「美味かったビールはアサヒだな!」ってのも、ブランディング戦略の効果なんだ!

確かに…。あまり気にしてなかったけど、ブランドで商品を選んでいる機会って多いかも…。

ここまでは、単体で認識されるブランドが主になります。

 

3つ目にくるのが「ブランド・ロイヤリティ」

ブランドロイヤリティ

引用元:野上眞一『マーケティング用語図鑑』新星出版社,P74

顧客の心理状態を指す言葉で、強いこだわりを持っている人ほど、ブランド・ロイヤリティが高いといえます。

マケズキ

「〇〇は××のブランドじゃないと使わない!」ってタイプは、ブランド・ロイヤリティが高い大事な顧客ってことだな

 

最後の4つ目は、ひとつの製品からブランドイメージが広がり、他の商品やサービスまで高く評価されるようになる「ブランド連想」

ブランド連想

引用元:野上眞一『マーケティング用語図鑑』新星出版社,P75

マケズキ

「へーこの会社ってミニカーだけじゃなくて本物のスポーツカーも作ってるんだ。試しに買ってみよう」って1度はなったことあるだろ!

とまあ、ここまで極端ではありませんが、ブランド連想まで顧客に与えられるようになれば、あとは何をしないでもいろいろな商品やサービスを買ってもらえるようになりますよ!

 

ブランディング戦略をおこなえば、エクイティという無形の資産価値が付くようになります。

仕事をしていくうえで、直接的な収益に繋がる行動はとても大切。

ですが、マーケティングをしていくなら、それ以上に目には見えない価値を考えられるようになりましょう

ブランディング戦略の必要性は高まっている!

インターネットを中心とした時代へ移り変わるごとに、年々ブランディング戦略の必要性は高まってきています。

でもそれって大企業とかの話しでしょ?

なんて考えは間違っているんです!

 

副業や独立が当たり前となった個人ビジネスの時代ほど、ブランディング戦略は重要になってきます。

長年「AIの時代が来る」と言われていますが、それってつまり、ひとりでできることが増えるってこと。

マケズキ

作業に100人必要だった仕事も、機械があればボタンを押す人だけでよくなりますよね?

これから、どんどん個人ビジネスが増えてくるでしょう。

そうなると個人個人が差別化されない限り、商品やサービスが売れなくなってきます。

 

では、商品やサービスを差別化するためにどうしたらいいのか

ブランディング戦略です。

インターネットという、誰でも手軽に興味のあるものを調べられる時代だからこそ、ブランディング戦略を使いこなすことで有利に立つことができます。

どんな商売であれ、必ずマネする人や似た商品を売る輩は出てくるでしょう。

そこから収益を出し続けて生き残れるのは、自身のブランドを高めた者だけです!

 

個人ビジネス時代こそ、ブランディング戦略の必要性は高まってきます。

「ブランドなんて大企業だけの話し」と浮かれて、周りに追いつけなくなってからでは遅いですよ。

ブランディング戦略の2つの事例【フリーランスの成功例】

ブランディング戦略の事例

ブランディング戦略を使って成功したフリーランスって、パッと思い浮かびませんよね。

マケズキ

マクドナルドにケンタッキー、ローソンにファミリーマートとセブンイレブンみたいな感じで、企業はすぐに思い浮かぶだろ!

ブランドって聞くと、やっぱり企業のイメージが強く、個人でとなるとタレントや芸人のほうを連想しがち…。

 

なので、今回は実際にブランディング戦略を成功させているふたりのフリーランスをお教えしましょう。

  • やしろあずき
  • マフィア梶田

Twitterをしている人ならやしろあずきさんを、ゲームやアニメが好きな人はマフィア梶田さんの名前は聞いたことがあるはずです。

彼らは自身のブランドを前面に押す出すことで、多くのファンを獲得しています

 

というわけで、実際にブランディング戦略を使って、大成功を収めたフリーランサーをご紹介していきましょう!

やしろあずき

やしろあずきさんと言えば、現在は面白ネタを中心にしたWeb漫画家で、Twitterをそこそこやってる方なら絶対にピンとくる「三角コーンの人」です。

今でこそTwitterでの有名人ですが、もとは自身の小さなブログに4コマ漫画をアップするWeb漫画家。

継続的に日常に隠れるギャグが面白い漫画をアップすることで、そこそこの人気を集めていましたが、大人気とは言えませんでした。

 

彼が一躍有名になり始めたのは、とある事件がキッカケ…。

Amazonの欲しいものリストに三角コーンを入れていたら、やしろあずき宅へ一部のファンが大量に送るようになったんです!

冗談半分で欲しいものリストに追加していた三角コーンですが、普通の人なら実際に送られてきても笑い話で終わるでしょう。

しかし、やしろあずきさんは、そんな狂った日常を面白おかしい漫画にしてブログへ公開することで、三角コーンを自らのブランドに変えてしまったのです!

マケズキ

ネット上で「三角コーンの人だ」と言われたいかは別だけどな!

 

小さいころからゲームが好きで、大学を卒業してからはゲームプランナーとして活動していたそうですが、「会社員」という働き方が合わずに辞めたそうです。

そんな経験を活かした漫画をブログにアップし、ファンを集めていたからこその「三角コーン事件」でしょう。

それでも、自らに付いた三角コーンというブランドを前面に押し出すことで、さらにTwitter上で認知された手腕は流石としかいえません!

今では三角コーンをモデルにしたスクラップや、やしろあずきさん自身がデザインした三角コーンの洋服なんかも売られていますよ(w

 

Twitterで三角コーンの人として知られているやしろあずきさん。

SNSで得たブランドを活用して、自身の手がけるWeb漫画の原稿料を高くするよう値段交渉するなど、ブランディングを上手く活用しています。

今では4コマのPR漫画だけで、1本100万円から200万円の報酬が貰えるそうですよ!

マフィア梶田

次にご紹介するのはマフィア梶田さん。

映画「シン・ゴジラ」や「海辺の映画館-キネマの玉手箱-」に出演したり、ネット番組やゲームイベントのMCを務めたりと、多くのメディアで活躍していますが、彼の本業はフリーランスのライターなんです。

 

マフィア梶田さんは自身の趣味を熱く語る「オタク至上主義者」として、ゲーム業界を中心に同類のオタクたちから強く支持されています。

そんな人気者の彼ですが、駆け出しのころはフリーライターという低報酬の業界にかなり苦労したとか…。

いつしか「交渉できるライター」になるにはどうすればいいのかを考え始め、熱烈なラブレターのごとき熱い記事を書くようになりました。

結果、ゲーム業界を中心に「マフィア梶田さんがおすすめする作品なら絶対に面白い」というブランドが出来上がったのです。

 

彼は幼少期、勉強ができるほうではなく学校にも馴染めず、父親の蔵書である小説を読み漁る日々を送っていたとか…。

フリーライターという自由のある仕事の存在を知ったとき、「もう自分にはこれしかない」と思ったといいます。

そこから自身の大好きな小説・映画・ゲーム・漫画・アニメなど、熱く語れるジャンルを選ぶことで、大きなブランドを作り出したのです。

エンタメを楽しむのは生命活動と同等なものと言い切るマフィア梶田さんの考えに、多くのオタクが共感したのは事実でしょう。

 

ブランディング戦略は、星の数ほどある中から、どうやって自分を知ってもらうかを考えるのが重要です。

やり方は様々ですが、やしろあずきさんであれ、マフィア梶田さんであれ、自らのブランドを活かした活動には変わりありません。

しっかりとしたブランドには、必ず根強いファンが付いてくれますよ。

ブランディング戦略を行うには?具体的な手法を紹介

ブランディング戦略はマーケティングマネジメントプロセスをやっておけば間違いありません。

マーケティングマネジ・・・なんやって?

いきなりこんな呪文をいわれても「なんのこっちゃ」と思うかもしれません。

ここでは、ブランディング戦略の具体的なやり方を解説していきましょう。

 

マーケティングマネジメントプロセス(以下MMP)は、いつも僕が使ってるマーケティング戦略のひとつです。

分かりやすく説明すると、「調査→差別化→戦術→実行」という王道の手順。

まず市場に出回っている競合と発信媒体を「調査(リサーチ)」し、独自性を出すための「差別化」を行います。

そこから具体的にどんなサービスが提供できるか「戦術」を組んでいき、「実行」して儲けへと繋げましょう。

 

重要なのは、闇雲にMMPを繰り返すのではなく、「PDCAサイクル」を回して市場の流れに合ったサービスへブラッシュアップしていくこと。

PDCAサイクル

  • Plan(計画)
  • Do(実行)
  • Check(評価)
  • Action(改善)

以上を実践できていけば、フリーランスとして長く生きていけます。

実際に僕はこれをして儲けてきましたし、実績も出してきました。

ただざっくりとしか説明していないので、

もっと詳しく知りたい!

って人は、なぜ好きな仕事で生きていくのにマーケティングが必要なのか?【ステップ0】で、詳しいMMPのやり方から「自由に楽しく働ける」方法まで書いているので、ぜひチェックしてみてください。

 

マーケティングマネジメントプロセスは、ブランディング戦略を具体的に行うための大切な手順。

一見当たり前に思えることですが、MMPがしっかりできていないと、どんなビジネスであっても失敗すると僕は考えています。

マーケティングを学びたいなら、絶対に覚えておきましょう!

【まとめ】ブランディング戦略で個人ビジネスを有利に!

自らのブランドを覚えてもらうためのブランディング戦略は、個人ビジネスを有利にしてくれます。

ブランドアイデンティティが確立するだけで、顧客からサービスを選んでくれるようになりますし、ファンにできれば収益が期待できるんです。

 

なにもしなくてもお金が入ってくるなんて、まさに「時持ち」の夢。

 

楽しく自由に仕事をするためにマーケティングスキルを身につけたいなら、ブランディング戦略は絶対に覚えておきましょう!

 

当記事で参考にした本(書籍)は上記の通りです。

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